みなさんは「味噌たんぽ」って聞いたことがありますか? お米を使った秋田県の郷土料理で、昔から地元の人たちに親しまれている、おいしい食べ物です。おうちでも作ることができるので、大人と一緒にチャレンジしてみよう!
『味噌たんぽ』ってどんな料理?
「味噌たんぽ」は主に秋田県の山間部などの地域で食べられている郷土料理で、「たんぽ」はご飯をつぶして木の棒に巻きつけたものになります。炊いたご飯をすりこぎなどで少しつぶして、もちもちしたかたまりにします。それを棒にくるくると巻いて形を整えると「たんぽ」ができあがります。
味噌たんぽは、たんぽに味噌だれをぬって、炭火やグリルでこんがり焼いた料理です。焼いた味噌は香ばしく、外はカリッと、中はもちもち。ひとくち食べると、味噌だれのやさしい味が口いっぱいに広がります。
きりたんぽ鍋に使われる「きりたんぽ」は、「たんぽ」を焼いたもので、作り方はほとんど同じです。
味噌たんぽを作るための準備
「味噌たんぽ」はおうちでも作ることができます。完成までかなり時間がかかるので、休みの日などの時間がたくさんあるときに挑戦してみよう! 料理中は火を使うので、必ず大人と一緒にやりましょう。
用意する道具
- 大きめのボール
- 小さめのボール(または、小さな器)
- 大きめのお皿
- フライパン
- すりこぎ(または、ご飯をつぶすことができる道具)
- しゃもじ
- トング
- さいばし
- 料理用のはけ(または、味噌だれを塗ることができる道具)
- ラップ
- 割りばし:5~6膳
材料(10~12本分)
- 炊いたご飯:3合
- 片栗粉:大さじ4
- サラダ油:大さじ3~4
- 味噌だれ
- 味噌:大さじ8
- 砂糖:大さじ6
- みりん:大さじ4
- お酒:大さじ1~2(入れなくても可)
味噌たんぽの作り方
1.炊いたご飯を大きなボールに入れ、すりこぎでつぶします。粒が少し残り、もちもちした状態までつぶせたらOKです。

2.つぶしたご飯に片栗粉を2回~4回に分けて入れて、しゃもじで混ぜます。かたまりが残らないようにしっかり混ぜましょう。
3.ご飯を割りばしに巻きつけていきます。巻きつけるときは、指に軽く力を入れながら、なるべく均等になるように整えると、「たんぽ」ができあがります。

★たんぽを重ねるときはラップを敷くと、くっつくのを防ぐことができます
4.味噌だれを作ります。小さなボール(または小さな器)に味噌だれの材料を入れ、しっかり混ぜましょう。
5.フライパンに油を薄く引き、中火で熱します。油の温度が上がってきたら、たんぽのが薄いきつね色になるまで焼きます。このとき、油がはねることがあるので気をつけましょう。焼きあがったら「きりたんぽ」の完成です。

★フライパンにいちどに入らない場合は、2~3回に分けて焼きましょう
★たんぽを焼くときは、全面に焼き色がつくようにトングやさいばしでフライパンに接する面を変えよう
6.「きりたんぽ」に味噌だれを塗って、さらに焼きます。2~3回に分けて焼いているときは、いちど皿に取り出し、すべて焼き終わってから味噌だれを塗るとスムーズです。

7.薄く焦げ目がつくまで焼けたら、とてもおいしい味噌たんぽの完成です。

まとめ
夏休みの家庭科の宿題で、お米をとぐところから挑戦してもらいました。ご飯が炊きあがってから、味噌たんぽができあがるまで3時間かかりましたが、最後まで楽しみながらつくることができました。